なぜ『ヨガ』なのか

~ストレスとヨガの関係~

情報量の多い現代社会において、私たちは非常にストレスの多い環境で暮らしていると言えます。

1980年代と比べ、私たちが一日に受け取る情報量は、発達したSNSなどの影響で、約5倍。

新聞紙では70誌分の情報量を、日夜目にしたり耳にしたりしていることになるのです。

 

情報過多の状態は、多くのストレスが生まれますが、

一番の問題は、そのストレスを無意識のうちに感じてしまっている、という点です。

 

 

◆ストレスを感じる仕組み◆

 

無意識のうちに感じるストレスは、心だけでなく、カラダにも大きな影響を与えます。

心で感じる苦痛は、脳内で危険信号となり、全身に緊張をもたらします。

すると体内では、血管に巻き付くように張り巡らされている交感神経が働き、生存に必要な機能(脳や心臓などの局所)に血液を集中させます。

 

このため、末端の血液循環が悪くなり、指先やつま先が冷たくなる(冷え性)うえに、呼吸を浅くし心拍数を高め、血圧を上げます(高血圧)。

 

この状態が続けば、カラダが不調を感じるのは一目瞭然。

「ストレス」という言葉は心に圧力をかけるだけでなく、身体にも多大な負荷をかけるのです。

 

 

◆問題は、この状態に『気づかない』こと◆

 

こうした心身に負荷のかかる状態は、大きな出来事が起こった時だけでなく、

日常の生活の中でも感じることがあります。

 

テレビから流れてくる悲惨な惨状。耳から聞く不快な音。人との会話。SNSのニュースフィード。

 

あなた自身が『不快だ』と思った瞬間、あなたの身体の中では“生命の危険”を乗り越えようと、危険信号が発せられます。

 

手に汗をかく、視線が激しく動く、口内が乾く、頭痛がする、お腹がゆるくなる・・・etc

 

少なからず感じるこうした危険信号も、幼少期から『我慢』や『忍耐』などを強く教えられている場合は、

無意識のうちに 『見ないふり、気付かないふり』 をしてしまうのです。

 

この “無意識の否定” が、非常に大きな圧力となり、

ひどくなると、パニック症状やうつ病、統合失調症、といった症状を引き起します。

 

 

◆必要なのは『深呼吸』◆

 

そこで、必要なのが、『呼吸』です。

 

特に、深呼吸をすることで、通常の呼吸の5~6倍となる酸素量を取り込むことができます。

肺から血中に取り込まれる酸素の量が多くなると、体内の各細胞が活性化されたり、リラックス効果を促す副交感神経の働きが優位になります。

 

また、深い呼吸によって横隔膜が大きく動くことで、各内臓が刺激され、内臓の働きも活性化されます。

 

なお、横隔膜を大きく動かすのは、『吐く』息です。

深く『吸う』だけでなく、『吐く』息に重きを置くことで、全身の筋肉を緩ませ、

緊張を緩和することもできます。

 

神経が高ぶっている際に深呼吸が苦痛に感じることがありますが、

そんな時には無理なく、浅い呼吸でも 『ゆっくり』 とした呼吸を繰り返し、呼吸を整えることが重要です。

 

 

◆まとめ◆

 

ヨガでは、身体を動かしながらこの “深い呼吸” を意識します。

穏やかなアサナ(ポーズ)であれ、パワー系のレッスンであれ、呼吸に重きを置いています。

逆に、身体を動かすことで、深い呼吸を得ることができます。

 

身体がつらいな、と思ったら、少し心が窮屈だな、と思ったら、

ヨガという方法で呼吸を整えてみてはいかがでしょうか。